東京都西部にある「高尾山」では毎年3月の第二日曜日に火渡り祭が行われます。「燃え盛る焔と勇壮な儀式が圧巻の高尾山修験道の一大イベント」なんです。一般の方も修験者に続き火を渡ることができるとのことなので灼熱の火渡りを体験してみました。
高尾山口→自動車祈祷殿広場
まずは京王線で高尾山口に行きましょう。JRの高尾駅からさらに1駅奥地に行くことになります。2km離れてるので徒歩ではちょっとキツイと思います。
あとで出てきますが、「火渡り」は裸足で行われるので、靴や靴下を入れる「ビニール袋」があった方が良いです。持参してない方は駅の売店で何か買い物してゲットするのがオススメです。
火渡りが行われる「自動車祈祷殿広場」は高尾山の麓にあります。うっかりロープウェイなんかで山頂に行っちゃいそうですが、高尾山口駅を出たら、真っすぐ大通りに進んで、こちらの「お食事処」を目印に右折しましょう。
程なくして、自動車祈祷殿広場が見えてきました。ここを左に曲がります。場所はこちら(Googleマップ)
祈念殿広場を最後部から撮影。結構広いですね。中央にある緑色の「物体」が気になりますが、、、、。手前の行列は火渡りする「一般客」の行列。向かって左側からスタートして右側に並んでます。「最後尾」の看板を持った警備員さんがいるのですぐわかると思います。この日は11時に到着(火渡り祭は 午後1時開始)ですので2時間前到着で十分ですね。
なお、火渡りを見終わったあとに、行列に並ぶこともできますが、火渡り祭(約1時間半)の後、2時間ぐらいかかっての体験になってしまいます。
ところで駐車場では出店もあります。近くにはコンビニが1つありますが、折角ならこういった体験もいいですよね。
なぜか地鶏だけが人気でした。
並んでるのはほとんど外国人。外国人も来るんですねぇ、、、。
日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・フランス語の多言語対応の説明サイトもありますしね。
あ、駐車場にはトイレも完備ですよ。
火渡りの準備
そもそも、火渡り祭とは、高尾山御本尊飯縄大権現の衆生救済の御誓願に基づき、真言密教加持の極致である御護摩(浄火により災厄を祓う火の行)を修行することにより、世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈念するもの、とのこと。
その緊張感のないコケシ、、???
その裏で、火渡り祭限定の「渡火証」が一体 300円で授与されてます。
こちら。首から下げられるようになっています。火渡り祭当日限りですので忘れずに購入!
この撫で木札は、御本尊飯縄大権現様の御手とのことで、氏名、年齢をお札に記入し、様々なお願い事の祈りを込めて撫で木でその患部をなでさり、高尾山火渡り祭の柴燈大護摩供の護摩木として火中に投じ、その願いを成就させるとのこと。
火渡りって、ちょろちょろ火が付いた道を渡る程度、、、と思ってましたが、ものすごい台数の消防車がスタンバイ。
周辺の森にも水を散布して延焼防止していました。この理由は後ほど。
火渡り祭スタート
大釜にて湯を沸かし、水天(すいてん)と同体となった行者が熱湯で其の身心を清める作法「湯加持(ゆかじ)」の準備が進んでます。
大導師招待(修法する導師を本座へ案内する作法)が始まりました。「あんない申す~」の掛け声が響きます。
山伏が梵天札の差さった御輿を担いで入ってきました。
火渡り祭は続きます。寶剣(ほうけん)にて、道場内の魔と自心の魔を断ちきる作法が行われ、法弓(四方の外魔を道場内に入り込ませない作法)あと、いよいよ、、、
もう熱くて、顔を手で覆わないと耐えられないくらい。そりゃ消防車要りますね、、、、。
裸足ね
一般人も火渡り開始。会場に入るとカメラは禁止なので撮れてませんが、すっごい熱かった。火の手は収まってますが炭火状態なのでサウナに入ったような灼熱具合です。ちなみに足元は土なので冷たいくらいです。空気が熱いんです! (ちなみに靴は持参です。置き場もないのでご注意を)
さきほど「梵天祓い」した梵天札を500円で授与されてます。数に限りがあるのでお早めに。
一般人が渡り始めてしばらくすると、さらに火は弱まってますね、、。早めに行列に並んだ方が良い体験ができる気がします。
なお今年だけかもしれませんが、火渡り後に「ウェットティッシュ」が配布されてました。薬王院ではなく「京王高尾山温泉」の宣伝でしたが、、、、。ただしゴミ箱はないので、「ぬれたティッシュをポケットに入れる」苦行が待ってます(なのでビニール袋必須です!)
火渡りの流れを整理すると、、、
渡火証を買う
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なで木に記入
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行列に並ぶ
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会場目前で裸足になる
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塩で足を清める
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火渡り!(靴、荷物は持参)
↓
再び塩で足を清める
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祈念していただく(左肩)
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足を拭く
↓
靴を履く
↓
梵天札を買う
↓
完了!
高尾山参道
火渡り祭 開催概要
日時:平成29年3月12日(日) 午後1時から
会場:自動車祈祷殿広場