海外から野菜や果物を持ち込む際には規制がありますが、ルールを守れば個人でも簡単にハンドキャリーで日本に持ち込めますよ。今回は台湾からフルーツを持ち込んでみました。特に2018年10月1日以降はルールを守らないと、日本入国時に廃棄処分になりますので要注意です。
植物防疫法
植物類を日本へ持ち込むには輸出国政府機関により発行された検査証明書(Phytosanitary certificate)を添付して、輸入検査を受ける必要があります。2018年10月1日以降、検査証明書が添付されていない植物は、植物防疫法に基づき廃棄処分となります。検査証明書を添付せずに輸入した場合や輸入時の検査を受けなかった場合は、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられる場合があります。
とのこと。こっそり持ち込むのはもちろんNGですし、検査証明書がないと、検疫カウンターで廃棄されるという悲しい事態になります。
なので海外からの出国前に必ず検疫チェックを受けて「検査証明書」をゲットしましょう。
台湾から持ち込めるフルーツ一覧
農林水産省に一覧がありますが、入国時に検査が必要なものは以下の通り
ココヤシ
タマリンド
ドリアン
パインアップル
くり
これだけ、、、。こちらの公式サイト(植物防疫所)から学術名で調べることができますが、実質上記だけだと思っていいかと。
つまり、マンゴーは持ち込めませんね。
動物検疫所
植物以外に、海外からの肉製品の違法な持込みも厳罰化が進んでいます。2019年4月22日からは、任意放棄の有無にかかわらず、違法な持込みには厳正に対処するそうです。
おみやげや個人消費用であっても、輸出国の政府機関が発行する検査証明書のないものは日本への持ち込みができないので注意が必要です。
台湾からフルーツを持ち込む方法
それでは実際に台湾からフルーツを日本に持ち込む方法を見ていきましょう。しくじると没収&廃棄です。
1)フルーツを買う
フルーツは実はどこで買ったものでも大丈夫です。免税店とか検査済み証が必要とか、、、そんなのいらないんです。街中の果物屋さんで購入します。
最近はいろんな果物屋さんが町中にあふれている台北。深夜でもオープンしているお店も多いですよ。
スイカも持ち込みたい、、、。リストにはないですから多分無理。
読めないけど、、、。右側は「百香果(パッションフルーツ)」ですね。
今回は果物屋さんで買いましたが、こんな屋台で買ってもいいんですけどね。
2)スーパーで買ったマンゴーの行方
持ち込みできないマンゴーですが、やっぱり美味しそうなので、、、、
ホテルの部屋でカットしていただきました。(海外旅行には果物ナイフを持っていくと便利ですよ。できればフォーク、スプーン、箸、紙皿もあると便利です)
3)空港に持ち込む
さてと本題に戻って、、、。こんな感じで普通に売ってるパイナップルですが、、
検査時に(台湾でも日本でも)、このお尻の部分を入念にチェックしていました。綺麗なら良いみたいなので、果物屋で購入する際は、お尻が綺麗なものを選びましょう。
4)チェックイン&検査
ここからが面倒くさいのですが、写真の「動植物検疫所」で手続きをするだけ、、、なのに、
(1)チェックインした航空券がないと受付できない
(2)チェックイン時に動植物検疫所の検査証がないとチェックインさせて貰えない
という一休さん並みのトンチで頭脳を試されます。
どうするかというと、、、
チェックインカウンターで「チェックインが終わったらすぐに動植物検疫所」に行くと力説してください。信じてもらう。それしかありません。
ってことで、パスポート+航空券を検疫所のカウンターに提出し、必要事項を記入して手続き開始。
5)出国手続き
こんな状態にして、出国手続きをしましょう。ちなみに保安検査所では、特に何も確認されませんでした。スルー。
6)羽田空港の検疫所
バゲージクレーム(預け荷物受取所)にある検疫所で、先ほどの証明書とパイナップルを提出します(撮影禁止エリアなので撮影してません)。
出国時と同様のチェック(パイナップルのお尻を入念に見てる!)をして、合格証を発行していただきました!
7)実食
日本で売ってる、、
苦労して輸入しましたが、最近はスーパーで台湾産パイナップルが普通に売られてたりします、、。
台湾で60元(約210円)、スーパーで約300円….。苦労して持ち込む必要がない気がしてきました。
パッケージの売り文句に日本人らしさを感じられないので、間違いなく台湾産かとww