みなとみらいの横浜ランドマークタワー前にある、旧横浜船渠会社第一号ドックに係留中の「帆船日本丸」は可能な限り、現役時代のままで保存・展示をしています。さらに、2030年に迎える建造100年周年では、エンジンを再稼働して横浜港内を航行する計画があるそうです。
みなとみらい
帆船日本丸には、横浜赤レンガ倉庫から歩いて向かいます。この時期だからかナビオス横浜には、鯉のぼりが泳いでました。ちなみに、この大きな開口部は赤レンガ倉庫につながる汽車道をふさがないようになっているそうです。
その汽車道からは、総帆展帆(帆船がすべての帆を広げている状態)の帆船日本丸が見えます。
日本丸の後部にある、この橋を外すと、横浜港まで出ていくことができるんですね。この橋はクレーンで持ち上げると簡単に外れる構造になっているそうです。
帆船日本丸は有料なので、チケット買います。大人400円です。博物館とセットだと600円ですね。
博物館では柳原良平アートミュージアムも併設されているんですね。
これも知りませんでした、、総帆展帆はボランティアの方々の協力で行われているんですね。
公式サイトを見ると、毎年ボランティアの募集を春と秋に行っていて、帆船日本丸及び横浜みなと博物館入館料通年免除など、いろいろ特典もあるご様子。
ボランティア募集のページはこちら(4月期(2月初旬〜3月中旬)と10月期(8月初旬〜9月中旬)。
総帆展帆は、毎年4月から11月まで年12回実施されます。実施スケジュールはこちらから(公式サイト)
乗船!
横浜ランドマークタワーをバックに、乗船していきます。全長97メートル、マストの高さは水面から46メートルもありますからね。
乗船デッキが長い! ちなみにこちらは、博物館側の入口。反対側(ランドマークタワー側)にも入り口があります。
一応順路が指定されているので、その通りノンビリ見て回ることができます。個人的には、たくさんのロープ類がちょっと萌えます。ちなみにロープはビレイピンという棒に巻き付けてあります。
まずは「前部航海船橋」。ようはブリッジですね。カッコいい。色々計器が見れます。
船首楼甲板。甲板はチーク材が使われていて、ヤシの実で磨くんですって。
なので、55年も使うと、右のように薄くなってしまいます。昭和60年の大改修時に新品に交換したので、今は左側の厚みに戻ってるはず。
船室がいくつか公開されいるので、見て回れます。これは実習生室ですが狭い!8人部屋なんですって。
帆船日本丸のエンジン展
エンジン展は2018年4月17日(火)~7月16日(月・祝)の開催ですが、実はエンジン自体は通年展示されています。
600馬力のエンジンが2機で、1930年から稼働していたんですって。すごいな。
今回のエンジン展では、国産初の無気噴油式600馬力ディーゼルエンジンに関する「予備品や資料を展示」するのがメインなわけですが、これだけ、、?
終了、、、。
続き
サンプルの料理も置かれてましたが、意外としっかりしているんですね。もっと質素な料理かと思ってました。
そこにあったのはダイキンのエアコン!デザインが渋い! 1930年製なんですかね、、、。ロゴも古いし。
固定されている、、、って書いてあったので、テーブルの下を除くと、すっごいシッカリ打ち付けられてる!
舵輪。外にあるんですね。2名で1つの舵輪を担当します。海が荒れている時には奥の舵輪も使って、計4名で舵を取ります。ちなみに、舵輪1回転で火事は1度しか動かない。舵一杯で35度動くそうなので、この巨大な舵輪を35回も廻す必要があるんですね。
その近くに、角度指示器がありました。この帆船日本丸は係留されているだけなので、総帆展帆すると風の影響で、大きく傾きます。
畳帆作業
ぐるっと1周見て回ったので下船して、畳帆作業を見守ります。畳帆作業には1時間ちょっとかかりますので、その間、ボランティアさんの説明を聞く感じになります。
一気に畳むと風の影響を受けて危ないので、一番上のロイヤルヤード→一番下、中央という順番で、さらに前後の帆をわずかに時間差をつけながら巻き上げていきます。
だいぶ巻かれてきました。まぁ、まだ「巻く」というより引っ張られているだけすが。
完成しました。ちなみに、この帆を製造するのに、約10年かかるそうです。