IT大手上場企業の管理職が感じる転職者への不満

 

いつものブログとちょっと系統が違う記事になりますが、自身でIT大手上場企業の管理職を務めてますので、技術者時代から数えて数十年の経験を踏まえて、転職や転職者への不満を書いてみました。新型コロナウイルスの影響もあり転職を検討されている方もいらっしゃると思いますので、その一助になれば幸いです。

IT大手上場企業って?

ロゴは見られたことが有るかと思いますが、東京証券取引所とか、大阪取引所へ登録している企業で、例えば東証1部登録企業を「大企業」なんて言い方をしていたりします(基準は色々ありますが)。

いわゆるIT企業と言っても、サービス提供しているソフトウエアハウスと、エンジニアリングを提供しているソフトウエアハウスに大きく大別できます。まぁ保有技術は同じで、誰から収益を上げるかの違いくらいでしょうか。

なので、企業が求めている人物像は大きく変わらず、後述のようなポイントを基準に転職者を判別している日常です。

東証一部のメリット

東証一部、東証二部、ジャスダック、マザースと、色々な株式市場がありますが、東証一部には約2,000社が上場しています。日本には約400万社弱あるので、0.05%程の狭き門です。

つまり会社として安定していて長期的に安心している企業の1つの指針でもあります。

ソフトウエアハウスは人件費の割合が極めて高く純利益率も低い(大抵2~3%)ので、人材の流動性で簡単に倒産してしまう懸念があります。資金繰りがしっかりしている経営基盤は非常に重要です。

もちろん、ドーンと稼ぎたいとか、今が重要!!って人は、東証一部なんぞ気にせず、ベンチャーとかで夢を見てください。否定はしませんし、こういうエージェント経由でお仕事貰うフリーランスも同じく実力主義で行ける人は是非チャレンジしてみてください。

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常駐型のITフリーランスもありますね。
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面談三箇条

なんなら直球勝負で各企業が募集している広告で応募してみるのも良いですね。分野や企業イメージが明確ですから実力値も自己判断しやすいと思います。
ちなみに下記の広告はA8.netの実際の広告です。クリックできますよ!
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しかし、通常は転職エージェントさんにお世話になることが多いと思います。
うちの会社でも、一般応募は極めて少なく、転職エージェント経由での紹介が多数を占めます。会社間で紹介料は発生してしまうのですが既に最低限のフィルタリング(特性調査など)が済んでるので、面談側も安心して話ができるためです。

エージェントからの紹介は経歴書なども洗練されていて、そつなく纏められているのですが、ソフトウエアハウスとして求める人材としては、いつもちょっとズレた視点だな、と感じています。逆にそのあたりを明確にしておけば、面談合格率も格段に上がると思います。

1)受け答え

意外に思われるかもしれませんが、スキルよりもここを重視します。
IT分野の方はご存知だと思いますが、とんでもない数の技術要素があり全部を知ることは困難です。経験値を詰むにしても1年で開発フレームワーク1つ経験できればよい方で、普通なら2~3年、長いと5年ほど同じフレームワークを使い続けることもあります。

なので新しい職場で使用しているフレームワークや技術要素が同じとは限りません。

その際に重要なのは「それを知っているか?」ではなく、それに対応できる柔軟性です。実際に採用前にそれを推測するのが面接官の立場ではあるのですが、「受け答え」で判断するしかありません。

面接官「xxxというフレームワークを知ってますか?」
あなた「いいえ知りません。」

まぁ、これだと100%不採用です。

面接官「xxxというフレームワークを知ってますか?」
あなた「いいえ、分かりませんが、xxxのフロントエンドでしょうか? △△△系の知識はあるのですがいかがでしょうか?」

という感じで受け答えできると安心できます。こういう質問を重ねて、どの分野でどの程度の対応ができる素養があるのか確認してきます。
ソフトウエアハウスだと顧客の要望でモノづくりをしますので、言われたことに対する臨機応変な対応が求められますので、その素養確認も兼ねています。

2)リーダー経験

フリーランスしか経験がないと厳しいかもしれませんが、会社組織でプロジェクトを運用する場合は、大なり小なり「チーム」ができリーダーも生まれます。それこそ、3人いれば1人はリーダー(取りまとめ役)です。

こういった状況にどれくらい対応できるか?が会社側としては重要視します。もし状況企業の社員になるなら、実際にソフトウエア開発を行うのは(コーディングするのは)1~3年せいであったり、外注先(協力会社)になる場合が多いためです。人をまとめられる人材が欲しいんです。

なので経歴書にリーダー経験を書くようにアピールしてください。
経歴がないなら、何でも良いです。町内会でのまとめ役でも、同窓会の幹事でも、、。人をまとめる力があることを伝えましょう。

3)英語力

現在日本で開発していたり、業界標準になっている開発フレームワークは皆無です。(まぁありますけどデファクトスタンダードではないですね、、)
つまり仕様書や、FAQ、技術フォーラムは全部英語です。さらに開発委託先が海外の事もありますので、コミュニケーションとして英語が必須になっています。

会話力は余りも止められませんが、英文での読み書きができないと、都度翻訳ソフトに頼ることになります。
もちろん会話が流暢であればWEB会議などもスムーズに進められてベストだとは思いますが。

技術力+英語力があれば、非常に心強い戦力と認められますので、ここはポイントです。

 

もちろん基礎スキルは重要ですよ! 日々勉強しておくことをお勧めします。

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余談)自分自身が首都圏在住なのですが、転職を検討されている方の参考になればと思い記事にしました。
自社はブラック企業ではないと思っていますが、それでも色々理不尽なことや社内政治などの問題を日々感じてはいますが、会社組織なんてどこでも差別はあるものです。それでも我慢できなくなったときは転職を検討してみてください。

 

 

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